「訪問リハビリの給料って、歩合制が多いって聞くけど、本当？」
「実際、どれくらい稼げるの？安定した収入は得られるの？」
「訪問リハビリの働き方って、どんな感じ？自由なの？」
理学療法士の皆さん、訪問リハビリの給料や働き方について、このような疑問や不安を持っていませんか？
訪問リハビリは、利用者さんの自宅でリハビリテーションを提供するため、病院勤務とは異なる働き方になります。
給料体系も、歩合制を導入している事業所が多く、収入が不安定になるのではないかと心配する方もいるかもしれません。
この記事では、訪問リハビリの給料体系、理学療法士の平均年収、働き方、そして向き不向きについて、詳しく解説します。
訪問リハビリへの転職を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
訪問リハビリの給料体系：歩合制、固定給制、それぞれの特徴
まずは、訪問リハビリの給料体系について理解しましょう。
訪問リハビリの給料体系は、主に以下の3つがあります。
- 歩合制
- 固定給制
- 固定給＋歩合制
歩合制とは？メリット・デメリット
歩合制とは、訪問件数や時間に応じて給料が決まる給料体系です。
- メリット:
- 頑張り次第で高収入を得られる可能性がある。
- 自分のペースで仕事ができる。
- 訪問件数を増やせば増やすほど収入が増える。
- デメリット:
- 収入が不安定になる可能性がある。
- 利用者さんの都合でキャンセルになった場合、収入が減ってしまう。
- 自己管理能力が求められる。
- 営業力が必要になる場合もある。
- 社会保険や福利厚生が手薄な場合がある。
固定給制とは？メリット・デメリット
固定給制とは、毎月決まった額の給料が支払われる給料体系です。
- メリット:
- 収入が安定している。
- 利用者さんの都合でキャンセルになっても、収入が減らない。
- 安心して仕事に取り組める。
- デメリット:
- 頑張っても給料が上がりにくい。
- 訪問件数が少ない場合でも、給料が変わらない。
- モチベーションを維持するのが難しい場合がある。
固定給+歩合制
基本給に加えて、訪問件数や時間数に応じて手当がつく形態。
- メリット
- 一定の安定収入を確保しつつ、実績に応じて収入を増やせる。
- デメリット
- 基本給が低く設定されている場合がある。
訪問リハビリで多い給料体系は？
訪問リハビリでは、歩合制または固定給＋歩合制を導入している事業所が多いです。
これは、訪問リハビリの仕事が、1人で利用者さんの自宅を訪問し、リハビリテーションを提供するという、成果が見えやすい仕事であるためです。
しかし、近年では、安定した収入を求める理学療法士が増えているため、固定給制を導入する事業所も増えてきています。
訪問リハビリ理学療法士の平均年収は？
訪問リハビリで働く理学療法士の平均年収は、働き方や経験、地域によって大きく異なります。
年齢、経験年数、地域による違い
- 年齢:
- 年齢が上がるにつれて、経験やスキルが向上するため、年収も上がる傾向にあります。
- 経験年数:
- 経験年数が長くなるほど、専門知識や技術が向上し、より多くの利用者さんを担当できるようになるため、年収も上がる傾向にあります。
- 地域:
- 東京都や大阪府などの大都市圏では、地方に比べて年収が高い傾向にあります。
- これは、大都市圏の方が物価が高く、生活費がかかるため、給与水準も高めに設定されていることが多いからです。
病院勤務、クリニック勤務との比較
一般的に、訪問リハビリの理学療法士の年収は、病院勤務やクリニック勤務の理学療法士と同程度か、やや高い傾向にあります。
- 病院勤務:
- 平均年収は約400万円～450万円程度です。
- クリニック勤務:
- 平均年収は約380万円～430万円程度です。
- 訪問リハビリ:
- 平均年収は約400万円～500万円程度です。
- 歩合制の場合は、頑張り次第で年収600万円以上も可能です。
年収アップのポイント：件数、スキル、資格
訪問リハビリで年収をアップさせるためには、以下のポイントを押さえましょう。
- 訪問件数を増やす:
- 歩合制の場合は、訪問件数を増やすことで、直接的に収入アップにつながります。
- スキルアップ:
- 専門知識や技術を向上させることで、より多くの利用者さんを担当できるようになり、収入アップにつながります。
- 認定理学療法士（訪問リハビリテーション）などの資格を取得することも有効です。
- 資格取得:
- 認定理学療法士（訪問リハビリテーション）などの資格を取得することで、資格手当が支給される場合があります。
- また、資格取得は、転職の際にも有利になります。
- 管理者になる
- 訪問リハビリテーションステーションの管理者になることで、収入アップが見込めます。
- 独立開業する
- 訪問リハビリテーションステーションを立ち上げ、経営者となることで、高収入を得られる可能性があります。
訪問リハビリの働き方：自由と自己責任
訪問リハビリの働き方は、病院勤務とは大きく異なります。
1日のスケジュール例：訪問件数、移動時間、記録時間
訪問リハビリの理学療法士の1日のスケジュール例を見てみましょう。
これはあくまで一例であり、訪問件数や移動時間、記録時間などは、利用者さんの状況や事業所によって異なります。
1日の訪問件数は、平均して5～6件程度が一般的です。
フレックスタイム制、時短勤務の可能性
訪問リハビリでは、フレックスタイム制や時短勤務を導入している事業所もあります。
- フレックスタイム制:
- 始業時間と終業時間を自分で決められる制度です。
- 自分のライフスタイルに合わせて、柔軟に働くことができます。
- 時短勤務:
- 1日の勤務時間を短縮する制度です。
- 子育てや介護など、家庭の事情がある場合に利用できます。
これらの制度を利用することで、より自由な働き方が可能になります。
休日、休暇の取りやすさ
訪問リハビリでは、土日祝日が休みの事業所が多いです。
また、有給休暇も比較的取得しやすい傾向にあります。
ただし、利用者さんの状況によっては、休日出勤が必要な場合もあります。
訪問リハビリに向いている人、向いていない人
訪問リハビリには、向き不向きがあります。
訪問リハビリのメリットを活かせる人
- 利用者さんの生活に寄り添ったリハビリテーションを提供したい人
- 自分のペースで仕事がしたい人
- コミュニケーション能力が高い人
- 自己管理能力が高い人
- 運転が好きな人
- 地域包括ケアシステムに貢献したい人
- 臨機応変な対応ができる人
- 体力がある人
- 利用者さんの自宅の環境はさまざまで、時には介助が必要になることもあります。
訪問リハビリのデメリットを理解しておくべき人
- 収入の安定性を重視する人
- チームで仕事をするのが好きな人
- 常に誰かに指示を仰ぎたい人
- 運転が苦手な人
- 潔癖症な人
- 利用者さんの自宅の衛生環境はさまざまです。
訪問リハビリで成功するための心構え
訪問リハビリで成功するためには、以下の心構えが重要です。
- 利用者さんの立場に立って考える
- 常に学び続ける姿勢を持つ
- 自己管理を徹底する
- 責任感を持って仕事に取り組む
- 困難な状況にも前向きに対応する
まとめ
訪問リハビリの給料は、歩合制を導入している事業所が多く、頑張り次第で高収入を得られる可能性があります。
しかし、収入が不安定になる可能性もあるため、注意が必要です。
訪問リハビリの働き方は、自由度が高い反面、自己管理能力が求められます。
- 利用者さんの生活に寄り添ったリハビリテーションを提供できる
- 自分のペースで仕事ができる
- 地域包括ケアシステムに貢献できる
など、多くのやりがいがあります。
訪問リハビリに興味がある方は、この記事を参考に、自分に合った働き方かどうかをじっくりと考えてみてください。
「利用者さんの笑顔のために、在宅でのリハビリテーションを支えたい！」
その熱い思いを胸に、新たな一歩を踏み出しましょう！
